この日は地元のお祭り。

地方にしてはドデカい祭りで、

開催期間の数日で来場者は毎年数万人にもなる。

1年を通し、地元の繁華街が

ターゲットリッチになる唯一の日だ。

ヤギのジョニーも好機を逃すなと叫ぶ。



今日の相棒は職場のデク先輩(33)。

4つ離れているが凄く親しみやすく、

数回合コンも一緒にしていて、

普段突っ込み役になることが多いヤギが、

安心してボケに回れるほど息が合う先輩だ。

ナンパ経験はないが、

出会いがないとぼやいていたため、

ヤギが連れ出してあげることに。

これまでにないほどの期待感を胸に家を出る。

あんな結末になるとは知らずに・・・



19時ころ、人込みをかき分け先輩と合流。

期待を裏切らない物凄い人だかり。

ビールで乾杯。



ヤギ「緊張してます?w」

デク「普通になwそれよりもう天気怪しいな」

ヤギ「ちゃんと傘持ってきてますね、偉いですw」

デク「お前が持ってこいって言ったからなw」



この日の予報は曇り時々雨。

今にも振り出しそうな圧倒的曇り空。

思っているより時間がないのかもしれない。

飲みかけのビールを持ったまま歩きだす。



毎年来ている祭りだが、

ナンパ師の目線で歩くのは初めてで、

すぐに異変に気づく。

いつもの街じゃない・・・



【MO(未成年多すぎ)問題】



田舎の祭りだからか?

見渡せど高校生以下の女子、いや女児ばかり。

20代女性はいても大体男連れ。

おまけに対象年齢外のちびっ子たちがブラインドになって、

5メートル先もろくに見えん!



結局声掛けしたい相手が見つからないまま、

15分も彷徨う。

常に満員電車級の人混みをかき分けているため、

普段の2億倍疲れる。

のんびりしてる場合じゃねえ!

ウォーミングアップがてら、

20代2人組いたらガンガン声掛けましょうと提案。



前からきたスト値4.5くらい2人組に声掛け。

簡単にオープンする、が

ぜんぜん気持ちが乗らず。

楽しんでねと放流。



すぐにさっきの言葉を撤回。

やっぱり口説きたいと思える相手じゃなきゃ

トークが弾まない。

見習いナンパ師は二言だらけ。

再びじっくりとモチベ高まるターゲットを探し彷徨う。



前方になかなか可愛いギャル2人組発見。

しかし若い、多分まだハタチそこら。

アラサーと33歳の加齢臭コンビでいけるのかと

不安混じりに声を掛ける。



ヤギ「こんばんは!」

ギャルA「はい?」

ヤギ「その服凄いね、肩寒そうw」

ギャルA「はぁ・・・」

ヤギ「そんな面と向かってタメ息つかれると傷つくわw」

ギャルB「もう帰るんで」

ヤギ「またまたーwてか歩くの早w」

ギャルB「・・・」

ヤギ「・・・じ、じゃあ・・・気を付けて帰ってね・・・」



すっげえ迷惑そうに爆速ウォークにギアチェンしたから粘らず引く。

ナンパしてりゃこんなこといくらでもある。

慣れているヤギは何とも思わず次に行こうとしたが、



デク「お前すげえな・・・ナンパってこんな感じなの?」

ヤギ「あんなの茶飯事っすよw」

デク「メンタル強すぎだろ・・・」



デク先輩のテンションは大きく下がってた。



その後同じようにハタチそこいらの2人組に3声掛けするも、

いずれもほぼガンシカ。

デク先輩がどんどん静かに、詰まらなそうな表情になる。

そりゃヤギと違って

ナンパに対する情熱や向上心なんてない人が、

ひたすら冷たくされたらつまらないに決まっている。



しかし詰まらなそうな表情をしてる男についてくる

女性なんているわけがない。

そのことを先輩に情熱的に、楽しそうに伝える。

今夜の成功のため。

このままじゃ帰れない。

まずは先輩を楽しませる。



少し2人で地蔵トークして、

なんとか戦える程度のテンションを取り戻した先輩。

今日の目標として最低10声掛けはしようということに。

さあ、仕切り直してゲームをはじめよう!



たこ焼きの出店に並んでいる可愛い浴衣の2人組を発見!

中でも一人はハーフ顔でかなり可愛い!

立ち止まっているため、どうやって話しかけようか悩む。

ヤギはクラブナンパの経験がない。

=立ち止まっている人への声掛け経験が全くない。

あまりヤギの好みではないが、

これ以上先輩がつまらない思いをするのは避けたい。

四の五の言っている状況ではない!

拘りを捨て、道聞き系オープナーを使うことに。



ヤギ「こんばんは!」

浴衣日本「こんばんはー」

ヤギ「これ(ビールカップ)捨てたいんだけど、ゴミ箱どこかわかる?」

浴衣ハーフ「あそこ(数メートル先)にありますよw」

ヤギ「うわ近っ!眼鏡かけてるのに全然見えんかったわwありがとうw」

浴衣ハーフ「はーいw」



ゴミを捨て、浴衣女子の元へUターン。



ヤギ「さっきはありがとね」

浴衣ハーフ「いえいえ」

ヤギ「2人とも浴衣似合ってるなー、仕事終わって着替えてきたの?」

浴衣ハーフ「学校帰りですよw」

ヤギ「あー看護系の学校とか?」

浴衣ハーフ「いえ高校生ですw」



ちーん



ヤギ「は?ぜんっぜん見えな!たぶん普通に酒買えるぞw」

浴衣ハーフ「たまに買って飲んだりしますw」

ヤギ「悪いやつwじゃあ引き続き楽しんでな」

浴衣ハーフ「はーい」



ハーフ顔の方からかなりIOI感じてたのに・・・

歯を食いしばりながら涙の放流・・・

高校生・・・だめ、ぜったい・・・



デク「今の子たち良い感じだったなー」

ヤギ「出会うのが早すぎましたね・・・2年後また声掛けましょうw」



高校生だったとはいえ、本日初の好感触で足取りも軽くなる。

その後もペットボトル片手に歩く女性に

「祭りでいろはすってwそんなダイエットしなくても十分痩せてるよ?」

とか

飲み屋の前で座り込む子たちに

「こら看板娘がダルそうにしてたら店に客入らんぞw」

とか

オープンして多少盛り上がるんだけど、

やっぱり今日は友達と祭りを楽しみたいと

ヤギたちの魅力が祭りに勝てず、

連れ出すまでに至らない^^;



そして祭りの終了間際、

ポツッ

ポツポツッ

ザーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



土砂降り^O^



みるみる人が消えていく・・・

傘持ってるとか何のアドバンテージにもならんくらいのドシャ笑

さすがに一旦退避しようといつものビアBarへ。



しかしこの後雨が止むことはなかった・・・



地元で間違いなく年1のビッグチャンス、

10打席10三振でゲーーームセット!

祭り?楽勝だろって舐めてました!すんませんしたあああ



【敗因】
①若い子多すぎて、ヤギらがターゲットにしていた

20代中盤~30代前半が皆無だった。リサーチ不足。

②祭りパワーに頼って舐めくさってた。

③若い子(きゃぴきゃぴしたノリ)に苦手意識がある



まだまだショボ腕、

しかしヤギの戦いはまだまだこれからだ!