6月某日

漫画版「僕は愛を証明しようと思う。」に出会い、
激しくナンパしたいと思い立ってから約2週間。
仕事中すらも同僚の目を盗み、基礎からがっつり勉強。
いざ出陣。



18:30
地元の繁華街へ。
これまで人生で10数回ほど友人とナンパしたことはあった。
もちろん「お姉さん可愛いねw飲み行こうよw」なんて浅はかな声掛けで。
そんなのノーカンで良いだろう。
恋愛工学の理論に則り、ソロで口説きにきた今日が俺のデビュー戦だ!


意気込みそのままに、時化た地方の繁華街で1人歩く女性を探す。


い、いねえ...
分かっちゃいたがここはド田舎。
繁華街と言ってもすれ違い様ぶつかるような人込みなんて、お祭りくらいでしかできない。
ナンパ初心者が最初に乗り越えるべき壁、
「地蔵(緊張で声掛けできないこと)」よりも声掛け案件がいない不安の方が大きくなっていた。



19:30
1時間さまよった頃、待望のソロ女性(スト値5.5)が正面から歩いてきた。
※スト値はpinoさんのブログを参考にできるだけ客観的に判断

どっと汗が噴き出る。

『あれ、なんて声掛ければいいんだっけ?』

頭の引出しに詰め込んだオープナー(声掛け内容)が、ガッチガチに固まって取り出せない。
何も出てこない!どうする!でもこれ逃したらもう次の案件が見つかる補償なんてない!

ゴクリ
覚悟を決める。



「こんばんは!」

記念すべき第一声。半端な笑顔を添えて。

「え、あ、はい」
「いま何してたんですか?」
「コンビニ寄って帰ります」
「そうなんだ!俺友達と20時から約束あるんだけど、それまで少しお茶しない?」
「あの私結婚してるんで...」
「えっそうなんだ!ごめんね、ありがとう!」


・・・・・・・・・


いやー初めてにしては良くやった!
地蔵しなかったのは上出来だろう!


しかし現場に安西先生がいたらこう言うだろう。

anzai


これじゃその辺の酔っ払いとなんら変わらない。
それほど低レベルな声掛けだった。
何のために勉強してきたんだ。
スマホのメモを見直し、気を取り直して再び歩を進める。



19:45
2人目がいた!スト値5。
一度すれ違い、Uターン。
斜め前に出たところで、

「こんばんは!」
「びっくりしたーなんですか?」
「いま通り過ぎた時、タイプだったから戻ってきたんです」
「すみません、すぐそこで旦那待ってるんで」
「!!ごめん、じゃあねw」

さすがに冷や汗出た。
周りを良く見て声掛けしないとこういうこともあるのか。



20:00
先の息が詰まる一件もあり、喉を潤すためビールが美味い行きつけのBarへ。
30~40代がメイン層のBarだが、店内には珍しく20代の若い男性が1人。
これが運命の出会いとなる。


長くなったので後編